肝臓病の患者さんの歯科治療 - 茨木市 歯科 永井歯科医院

肝臓病(肝炎・肝硬変・肝がん)の患者さんの歯科治療

肝臓を傷めると、出血が止まりにくくなったり、抜歯後に感染を起したり、傷が治りにくくなります。また、薬が効きすぎることがあるので、注意が必要です。

歯が悪く食事が満足にできない場合、肝臓が悪いと肝機能が悪化することがあります。肝細胞を再生させるためにも悪い歯を治療しましょう!

以下のようなリスクが考えられます!

①肝臓の機能が低下していると、血液を固める凝固因子や血小板が少なくなり、抜歯のときなどに止血しにくいことがあります。
肝炎でインターフェロン治療を行っている方も血小板が少なくなります。

②抜歯後の傷が治りにくく、また感染を起しやすくなります。
アルブミンというタンパク質が少なくなるので、傷が治りにくくなり、また、血液の白血球が減って細菌感染を起こしやすくなります。
インターフェロン治療中も白血球が少なくなるので注意が必要です。

③薬が効きすぎることがあります。
肝臓で薬を代謝する力が弱くなるので、薬が効きすぎたり、薬の副作用が強く出ることがあります。
たとえば抜歯後に処方する痛み止めや抗菌薬(抗生物質)で、薬剤性肝炎が起きることがあるので注意が必要です。

問診時にお伝え下さい。

①肝炎ウイルスにかかったかたは必ずお伝え下さい。

A型・B型・C型のどのウイルス性肝炎ですか?
輸血歴はありますか?

②内科で血液検査を受けておられる場合は、検査結果をお持ち下さい。

③治療薬をお教えください。お薬手帳をお持ち頂けますとと助かります。
かかりつけの病院と担当医をお教えください。
インターフェロン治療をしていますか?

④肝硬変で食道・胃静脈瘤はありますか? 
破裂すると大量出血を起こし危険です。

治療前にお願い致します。

①B型、C型肝炎ウイルスは血液や唾液で感染します。
消毒をいちだんと徹底しますので、必ずお教え下さい。
どのくらいウイルスがいて感染しやすいかの検査を病院で受けて頂くことがございます。

②血液凝固因子や血小板が少ない場合、抜歯後に止血しにくいことがあります。
処置前に血液検査をお願いすることがございます。


③肝機能が著しく悪いかたや血小板が極端に少ないかたの抜歯は、
大学病院や総合病院の歯科か口腔外科にご紹介させて頂くことがございます。

治療後にお願い致します。

①抜歯後、止血パックや止血シーネ(プラスチックの保護床)を使用して圧迫止血することがあります。

②傷口が治りにくい場合、通常よりも何回か多く消毒に通院して頂くことがあります。
必ず最後まで通院して下さい。

③処方した薬が効きすぎることがあるので、気になる症状が出たときはすぐに連絡して下さい。

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