診療科目のご案内
歯科一般(General Dentistry)
私たちは歯科医療を通じて、豊かで楽しい人生を歩んで頂きたいと願っています。
歯を守るため、出来るだけ、削らない、抜かない、そして丁寧な治療を心がけています。
小児歯科(Child Dentistry)
歯科医院が初めてのお子様も、苦手なお子様も、まずは慣れてから治療に入ります。
お母さんのご要望を聞きながら、治療をすすめてまいります。
レントゲン検査は、体に影響を及ぼさない線量の範囲の中で撮影しております。
お子様の体格に合わせて線量を調整させて頂きます。ご安心下さい。
歯科口腔外科(Oral Surgery)
この診療科は大変幅が広い分野でございます。
当院では基本的に、歯科開業医としての無理のない治療のみをさせて頂きます。
主として治療させて頂いておりますのは、抜歯や口内炎・口角炎の治療でございます。
ある程度、負担の大きな治療は大学病院等に紹介しておりますので、ご理解の程宜しくお願い致します。
インプラント治療(Implant)
「入れ歯は嫌だ!」「食事が美味しくない!」「恥ずかしい!」という方のために、ご自分の歯と同じようにかめて外見も自然、取り外しの必要のない治療です。
具体的には、歯を失った部分に人工の歯根である「インプラント体」を顎の骨(歯槽骨)に埋め込み、そのインプラント体に「人工の歯」を被せる治療方法です。
天然の歯は歯根膜によって歯槽骨に結合されていますが、インプラント体の場合は歯根膜は存在せず直接歯槽骨に埋め込みます。
個人差がございますが通常は埋め込んで3~6月すると、歯槽骨にしっかりとインプラント体は結合します。
保険適用外で費用がかかることや、抜歯程度とはいえ手術が必要となるなど、まだまだ馴染みが薄いですが、治療後は入れ歯やブリッジと比較して違和感が少ない、噛みやすい、見た目が自然、耐久性がある、といった点で注目されている治療法です。
近年、インプラント治療は世界的にものすごく普及の進んでいる治療法ではございます。
ただ、「天然歯を残す」という歯科医師としての重要な仕事を優先させて頂きますので、どうぞ安心してご相談下さい。
歯周病治療(Periodontal treatment)
歯周病とは?
口腔細菌の持続感染による慢性炎症で、歯周組織が破壊される疾患です。
最近では、こうした感染と炎症が全身へ影響を与えることが解明されて、糖尿病や動脈硬化を始めとする疾患への関与が注目されています。
そして、歯周病の治療は、単に歯を保存して口腔の機能を維持するために必要なのではなく、このような全身的な疾患の改善に寄与するために必要であると理解されてきております。
歯周病の罹患をスクリーニングすることは、歯周病が関連する全身的な疾患の予防にも繋がります。
歯を削る治療だけでは、お口の健康を実現することはできません。歯ぐきの治療をしっかりと行うことで、将来にわたって歯を守ることが出来ます。
以下は、歯周病の簡単セルフチェックです。
歯周病は、初期の段階では症状がはっきりと現れない為、進行してから来院されることが多くなります。
セルフチェックで歯周病のサインを意識して、以下の症状が一つでもあれば早めに歯科医院へ行きましょう。
チェックリスト
審美歯科(Cosmetic Dentistry)
セラミックやプラスチックで付け歯「ラミネートべニア」を使用する方法もあります。
歯を白くするだけでなく、同時に歯の形や歯並びなど、長期的に見た目を良くすることもできます。
定期歯科健診(Maintenance Dentistry)
「私はまだ若いから大丈夫」「毎日歯磨きをしているから大丈夫」と思っていませんか?
そのような考えであれば、あなたが歯を失う可能性は非常に高いのです。
ほとんどの方が80歳で6.8本しか歯が残っていません。
しかし、あなたも歯科医師や歯科衛生士による定期健診の習慣さえ身につければ、歯を失うリスクを大きく軽減できます。
歯を失う原因のむし歯や歯周病は、バイオフィルムという、歯ブラシでは落とせない細菌の膜によって起こります。
これを定期的に除去することで歯を守れます。歯は全身の健康に大きく影響します。定期健診で豊かな人生を実現しましょう。
厚生労働省の調査によると、歯周病を患っていらっしゃる方々で歯科医院に通院しているのは、10人に1人とのことです。
かかりつけの歯科医院を作り、少なくとも3~6ヵ月に一度は歯科健診を受けて下さい。
自分自身の病気の状態を知ることが何よりも肝心です。
障害者歯科(Disabled Dental)
歯科的なスペシャルニーズのある人に対して、それに合わせた対応(スペシャルケア)を行うことが障害者歯科と考えております。
マタニティ歯科(Maternity Dentistry)
妊娠時期における歯科治療のポイント
妊婦歯科治療の基本は、「決して無理しないこと」であると言えます。
「母子の安全が最優先される」という大規則を厳守し、
妊婦の精神的ならびに身体的変化に配慮しながら、
各妊娠時期に合わせた適切な治療計画を立案させて頂きます。
妊娠初期(4ヵ月頃まで)の歯科的注意事項
妊娠初期(4か月頃まで)において、約70%の妊婦につわりが生じると言われております。
つわりによって生活・食習慣が乱れ、嘔気によって口腔清掃が十分に行き届かず、口腔内環境が悪化することが多くなります。
つわりの内容や程度には個人差が大きいですが、
例えば糖分を多く含む食品や清涼飲料水などをとる頻度が高くなるような場合には、むし歯のリスクが高まります。
さらにかんきつ類など酸性食品の頻回な摂取ならびに
妊娠悪阻で嘔吐が妊娠期間中に繰り返される場合には、
歯の酸蝕症が引き起こされるリスクも高まるため注意が必要です。
・つわり時の歯磨きの工夫
・つわりが軽く、体調が良い時に磨く
・“ブクブクうがい”を十分に
・歯ブラシは小さめを選び小さく動かす
・臭いの強い歯磨剤を大量に使わない
・顔を下に向けて磨く
・奥から前にかき出すように磨く
・“ながら磨き”のすすめ
【嘔吐直後の歯磨きについて】
約30分は歯磨きを控える。
妊娠中期(5~7ヵ月)の歯科治療
つわりも治まり、安定期と呼ばれる妊娠中期は、
一般的な歯科治療を行う上では最適な時期であり、
集中して歯科治療を進めることが望ましと考えられております。
また、自発痛を繰り返す親知らずや根だけが残っている歯などに対しても、患者さんよく相談し、産科医の許可を得た上で、抜歯を検討することも可能でございます。
妊娠後期(8ヵ月~10ヵ月頃)の歯科治療
妊娠後期には、一般的にはチェアーであおむけとなって
歯科治療を受けることが非常に苦痛となります。
下大静脈が圧迫され「仰臥位性低血圧症候群」となることもあるので、
チェアーは水平位まで倒しすぎないように注意し、
短時間で治療を済ませるように心がけております。
また、腰痛を伴う妊婦さんも多く、
斜めのポジションで治療を行うなど、
少しでも楽な体勢で治療を受けることができるように配慮させて頂きます。
さらに、出産のため治療が中断となる場合には、適切な応急処置を行って、出産後に必ず再受診をしてもらうようにしております。
貧血傾向である妊婦さんも多いうえに、歯科治療時の痛みや緊張などが原因で特に麻酔を受けた後などに、妊婦さんが「神経性ショック」となることがたまにございます。
妊婦さんの場合は、左を下にしたいわゆる「側臥位」を取ってもらい、
経過をみていれば大抵の場合回復そますので、冷静な対応を心がけております。