<肝臓病(肝炎・肝硬変・肝がん)の患者さんの歯科治療>
肝臓を傷めると、出血が止まりにくくなったり、抜歯後に感染を起したり、傷が治りにくくなります。また、薬が効きすぎることがあるので、注意が必要です。
歯が悪く食事が満足にできない場合、肝臓が悪いと肝機能が悪化することがあります。肝細胞を再生させるためにも悪い歯を治療しましょう!
●以下のようなリスクが考えられます!
①肝臓の機能が低下していると、血液を固める凝固因子や血小板が少なくなり、抜歯のときなどに止血しにくいことがあります。
肝炎でインターフェロン治療を行っている方も血小板が少なくなります。
②抜歯後の傷が治りにくく、また感染を起しやすくなります。
アルブミンというタンパク質が少なくなるので、傷が治りにくくなり、また、血液の白血球が減って細菌感染を起こしやすくなります。
インターフェロン治療中も白血球が少なくなるので注意が必要です。
③薬が効きすぎることがあります。
肝臓で薬を代謝する力が弱くなるので、薬が効きすぎたり、薬の副作用が強く出ることがあります。
たとえば抜歯後に処方する痛み止めや抗菌薬(抗生物質)で、薬剤性肝炎が起きることがあるので注意が必要です。
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